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2018年11月22日

ShoSyoShuSyuSha 073 : Sister Golden hair / I'm Not In Love / The Memory Of Trees / Once You Had Gold

★★DS_Helios85_042America-GoldenHair.JPG
※ クリックで拡大 「 3008 * 2000 : 原寸100% 」
*istDS + Helios-40-2 85mm F1.5 - 1/2000s F1.5 ISO200
Jpeg 「 鮮やか 」 撮影 - 撮って出し


地面に触れそうなほどに黄色く染まった枝が垂れていた。
「陽光」という言葉がある。木の下に潜れば、そこには陽光をたっぷりと浴びた黄色いドームが。「イチョウの陽光」と言ってよい。

・・・・・・

イチョウは不思議な木だ。♂と♀がある。♂は精子を作る。なんと、飛距離 1km はへっちゃらだと。なんてこったい。
ところで、いつ中国から日本に伝来したのかは定かではないのだそうだ。おそらく室町時代かな?らしいけど。
・・・
また、名の由来もこれがなかなか面白い。
葉の形が鴨の水掻きに似ていることから中国で「鴨脚」と言われ、その発音から我が国では「イチョウ」となったの説があり、
一方、「銀杏」は同じく中国でイチョウの種子の名だったらしく、これは文字がストレートに伝わって今に至る。
さてここからだ。イチョウが絶滅していたヨーロッパは日本経由、日本の「銀杏:ギンキョウ」を「Ginkgo」と誤記。
これが今でもそのままに「Ginkgo」の名で使われているらしい。ところで、どう読むんだ?
・・・
その上、更にこれだ。
・前略・・英語ではmaidenhair treeともいう。これは「娘 (maiden) の毛の木」の意味で、
葉の形が女性の陰毛が生えた部分を前から見た形(葉柄は太ももの合わせ目)に似ているための名である・・後略・
Wikipedia - イチョウ より引用
あんたら、何考えてんだよ!


● ● ●

America - Sister Golden Hair (1975)



告白するぞと意気込んでも女の子を前にすると モジモジ 何もできず、
「上が金髪なら下も・・・」なんて妄想だけを膨らます金髪コンプレックスの男の子を詠う。(嘘だよ)
・・・
けど、みんなそういう時代があっただろう? なかったとは言わせない。
例えば地面一杯に降り積もったフワフワの黄色いイチョウの葉を見たら、誰だっておもわず「 顔うずめてぇ 」と心が叫んでしまうってもんだろ?
まだまだウブだった時の男の情けない下心を見透かしている凄い歌なんだよ。ジワジワ来るよね。

・・・・・・
・・・・・・

ところが幾年もの苦心の年月を重ねると、女に疲れちまった男のイライラも積もり積もってくる(笑)
それを吐露した歌が、これだ。
言っておくが、歌に入る前にちょっとスモークを焚いて奥歯に物の挟まったような空気感を演出、実に粋だ。


10CC - I'm Not in Love (1975)



時に、これは男の強がりだとか、これは逆説的な愛情の言い回しだとか言われてはいるんだが、
如何様にも言い逃れなんざ出来るように考えた答えがこの言い回しさ。
いえいえ、これは上手いこと本音を煙に巻いた術ってもんよ。男だってそこそこは賢いんだぞ、なめんなよ。
な、男の崖っぷちもがきと思うんなら思えの、でもこれで世界が上手いこと廻るんなら目出度し目出度しってもんだろう。

・・・・・・
・・・・・・

が、そんな男の屁のツッパリをも綺麗さっぱり包み込んで諭してくれるのが、はいっ、大人な Enya 姉さん。
しっかりと顔を埋めて包まれてごらんなさい。


Enya - Once You Had Gold (1995)



● ● ●


★★DS_Helios85_023-Enya.jpg
※ クリックで拡大 「 2000 * 3008 : 原寸100% 」
*istDS + Helios-40-2 85mm F1.5 - 1/1600s F1.5 ISO200
Jpeg 「 鮮やか 」 撮影 - 撮って出し

● ● ● ● ● ●

America-SisterGoldenHair.jpg

10cc-I'mNotInLove.jpg

Enya-TheMemoryOfTrees.jpg


ラベル:Helios85mm
posted by Shosyo at 17:00| 宮崎 ☔| Comment(0) | 処々趣々写 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月15日

ShoSyoShuSyuSha 072 : A Ripple Effect / Drifting / Niemandland / Rain On Oliviatown

★★GR_088Cinema-Ripple.jpg
※ クリックで拡大 「 3264 * 4928 : 原寸100% - 9.78MB 」
Ricoh GR - 1/60s F5.0 露出補正-0.7 ISO160
Jpeg「クロスプロセス」撮影 - ZonerPhotoStudio にて 「 Cinema 」 処理


今夏は日本各地で次から次へと大災害に見舞われた数か月だった。
私の住む町も先日の台風24号では被害を受けたものの大災害には至らず、その一点に於いては御の字の夏であったと言ってよい。
しかしだ、寝ても覚めても押し寄せてくる猛暑にミシミシと体は悲鳴を上げ続け、さて気力は大丈夫かと言うと残念なことにそれも覚束無い。

● ● ●

来る日も来る日も35℃越えの猛暑に身構えていたその朝の目覚めは、いつもの朝と違っていた。
やっと此畜生な夏が終わるのだろうか?
・・・
運よく休日である。ちょっとした遠出の散歩と洒落込んだ。何を思ったか、片道 8km もあろうかと言う距離をである。
おかげさまで昨日まで容赦なかったお天道様に炙り殺されることもなく、そしてこれは更に重要なのだが体力を消耗する山道もない。
余裕のよっちゃんだ。

・・・・・・

ところが信用し切っていた天気予報に見事に裏切られた。
爽快だった青空に切れ目のない灰色の雲々がしれ〜っとなだれ込んで来る。この野郎!雨が、そう雨が、ポツリポツリと落ちて来た。
こういう時に「日頃の行いが云々」と言い出す奴がいるが、今は聞きたくない。
あぁっとうとう振り出しやがった。本降りだ。聞いてないぞっと橋の下に逃げ込む。目的地である。
ほら見ろ、これぞ日頃の行いの賜物というものだ。
・・・
止まぬ雨。暫くして橋の上から親子連れの声がしてきたが、それもものの数分で雨音の中に消えて行った。
小降りになったと思いきや、すぐさま本降りに。その繰り返しで、雲が切れる様子はない。
頭の中はこの雨が豪雨にならぬことを願うのみ。
山に降った雨はこの流れにいっせいに集まって来る。ここには河童伝説があることを思い出す。
雨にびしょ濡れになることを恐れて、水深5mの流れと格闘する羽目になっては元も子もない。


★★GR_082-McKeeDrifting.JPG
※ クリックで拡大 「 4928 * 3264 : 原寸100% - 9.71MB 」
Ricoh GR - 1/60s F5.0 露出補正-0.7 ISO160
Jpeg「クロスプロセス」撮影 - 撮って出し


すでに蝉の声はなく、まだ虫の声もない。川は音もなくたゆたうだけだ。
ここはどこだろう。雨の弾ける音だけの摩訶不思議で絵の中のような世界にフラフラと一人佇んでいる。
小ぬか雨の時を見計らい川辺の岩場に立つ。
川面に落ちる無数の雨粒の小さな波紋が作りだす模様に見とれれば、その輪にすぅ〜っと吸い込まれる。危ない危ない。
・・・
ようやく雨が止んだ。あっという間だったが、どうもこの異世界に3時間近くも迷い込んでいたようである。


● ● ●

Erik Mongrain - A Ripple Effect (Live Guitar Performance Licklibrary)


Erik Mongrain - A Ripple Effect (2008)



人の声は勿論のこと、出来得るなら楽器の音も控えたい。
できればシンプルに大気の中に音が拡がってくれれば、それに越したことはない。
・・・
そこで拾い出してきたのが、時折聴いている「ギター一本」で奏でられた曲の幾つかだ。
そう言えば、以前に Bill Freezel も取り上げている。
ShoSyoShuSyuSha 041 : Good Dog Happy Man

Erik Mongrain はラップタッピングで知ったミュージシャンだが、ここでは普通に抱えてる。
いかにもな鉄弦の響きが美しいが、この曲で特に惹きつけられるのはハーモニクスの活かし方だろう。
・・・
彼のようなコンテンポラリー系のソロギタリストの先駆者に Michael Hedges がいるが、若くして逝去。
しかし今の私にはコンテンポラリーに過ぎて暫く遠ざかっている。この手の音楽が好きならばまずは押さえておく筆頭だろう。

・・・・・・

生ギター、昨今は「アコギ」が通称か、は打楽器でもある。
エレキギターを振り回して床に叩きつける奴はいたが、そのボディを叩いてリズムを取る奴は見たことがない。
ところが、生ギターだと、これが結構な数でいるわけである。生ギターは太鼓なのだ。
ソロギターならやらない手はない。
「スラム奏法」というらしい。知らんかった。その内にまた忘れそう。
いつも叩く処の塗装が剥げていって暫くは悩むけど、でもそれは勲章みたいなもんだし、それ叩け叩け。


Andy McKee - Drifting (2005)


使っているギターは「Greenfield」というメーカーのものらしい。
いやぁこれは慣れないと、どのフレットを押さえてるか判らんようになりそう。
・・・
ボディをヒットする件の「スラム奏法」と弦を「タッピング」する音の響きがどちらも実に繊細。
海よりは山の空気を感じさせる。


● ● ● ● ● ●


★★GR_069Cinema-PeterNiemand.jpg
※ クリックで拡大 「 3264 * 4928 : 原寸100% - 6.97MB 」
Ricoh GR - 1/320s F4.0 露出補正-1.3 ISO160
Jpeg「クロスプロセス」撮影 - ZonerPhotoStudio にて 「 Cinema 」 処理


雨の降る川面を眺め、何故だろう頭の中にはダ・ヴィンチの「モナリザ」の背景が浮かんできていた。
「モナリザ」の背景については様々な意見があるが、その終世感を湛え荒涼とした風景への言及は多い。

「モナリザ」の背景の左右の不連続性については、面白い意見がある。
・・・
左と右の背景を入れ替えれば、繋がるというものだ。なるほど!なのだが・・・
何故、ダ・ヴィンチはわざわざ背景の左右をひっくり返したのだろう?


石造りのアーチ超しに眺める静謐な流れは、意識をこの世界から遠く古の時代へと飛ばしてしまう。
その上、日本にいることさえ吹き飛ばしてしまっていた。

雨音以外に何の気配もない本当に不思議な世界に、ギターの音が寄り添う。


● ● ●

Peter Finger - Niemandsland (1988)



人生いろいろ、男も女もいろいろ、ソロギターもいろいろ咲き乱れるの。
コンテンポラリーな音楽よりは何かしらのトラディショナル音楽をベースにしているものへと嗜好は変わり。
・・・
ドイツ人の Peter Finger は既に大御所と言っていい。
曲を聴く度に北米の音ではなく、やはりヨーロッパの民族音楽の香りを強く感じる。
耳ダンボになるなめらかなフレージングに一瞬ナイロン弦かと思うが、実は鉄弦のスペシャリストだ。

・・・・・・

一方、米カントリーでのギターの名手に Jerry Douglas がいる。ラップスティールギターで有名。
厳密にはソロギタリストではないが、ソロアルバムでのギターの音色にはその趣が確かにある。
20年近く、アニメ声に萌え萌えする Alison Krauss のバンドで活躍。
Oliviatown に雨が降ると言うのだが、その Oliviatown がどんな街なのか調べようとしたが判らなかった。
ということで、勝手に時と場所を飛び越えた架空の町と解釈して、その雨音に耳を傾けたい。



★★GR_071-JerryRain.JPG
※ クリックで拡大 「 4928 * 3264 : 原寸100% - 9.45MB 」
Ricoh GR - 1/250s F4.0 露出補正-0.3 ISO160
Jpeg「クロスプロセス」撮影 - 撮って出し

Jerry Douglas - Rain On OliviaTown (1992)








いつものように「G-Tools」で Amazon 検索をしてもエラー。どれひとつとしてヒットしなかった。
よって「Doscogs」からキャプチャで拾い出し。実にめんどくさかったが、これで出自記載は解決。


01a.JPG

● ● ●

02a.JPG

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04a.JPG

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03a.JPG

ラベル:GR
posted by Shosyo at 17:00| 宮崎 ☁| Comment(0) | 処々趣々写 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月10日

ShoSyoShuSyuSha 071 : 残暑 / 風の回廊 (コリドー) / セカンド・バージン

★★DS_001GeneEktac-Zansho.jpg
※ クリックで拡大 「 2000 * 2667 : 原寸100% & 上下カット 」
*istDS + Helios-40-2 85mm F1.5 - 1/1600s F1.8 露出補正±0 ISO200
Jpeg撮影 - DxO FilmPack にて 「 GenericEktachrome 」 処理


おおらかと言うだけでは言葉が足りない。誰もが人を信用してくれてた社会だった。それが「昭和」なのだった。

● ● ●

真夏の灼熱を真っ向から浴びながら西へ西へと走る。
朝まだ暗いうちに家を出てからずっと走り詰めだ。相棒は学生時代からの付き合い 650cc ヴァーチカルツイン。
盆休みの幹線道路は予想以上の込み具合。信号で止まれば、真上からは太陽の、真下からはエンジンの熱が否応なく体中に纏わりついてくる。
堪ったもんじゃない。剥き出しの腕はもう真っ赤っ赤だ。と、左手に小学校が目に入った。あぁこれぞ天の助け、ありがたい。
・・・
お盆だというのに子供等のはしゃぐ声がする。校舎の手前の窓が開いていた。「すみませ〜ん」 部屋の中に声を投げ入れる。
「プール貸してもらえませんか?」…「今、生徒達が使っているからねぇ。でもシャワーならいいよ」

・・・・・・

処々まだ緑に包まれていた古くからの街道は車の往来もほどほど、何より昼下がりの瀬戸内の潮風が肌に心地いい。
聞いていた目印のスーパーを見つけてバイクを止める。店の前の公衆電話から2度目の電話をして、ソフトクリームを2つ買う。
まだ陽は高い炎天の下、バイクにもたれて見知らぬ土地の青い空と緑の木々を眺めて過ごす幸せな時。
「あぁ本当にやって来たんだなぁ」
緑に包まれたこの小さくて幸せな隙間には蝉時雨。両手はダラダラと溶けていくソフトクリームでベトベトだ。
・・・
そろそろかな。眼を下ろすと、遠く土手に続く緑の木陰に白い点が浮かんでた。
黄色のTシャツにピンクのホットパンツ、白い日傘。緑の中で黄色にピンクに白と風が揺れている。あぁもうダメだ。舐めた。
「はい、ソフトクリーム」…「今、そっち舐めてたでしょ。はい、日傘」


● ● ●

麗美 - 残暑 (1984)



当時は二十歳代の女性が日傘を差すなんて想像だにしたことがなかった。いやぁ本当に衝撃だった。
まるでモネの絵が飛び出てきたみたいな非現実感によろめき、そして舐めた。

今は若い娘(コ)が日傘を指している姿を普通に目にすることも多いけれど、'80年代にはなぁ。
例えば、学生時代に大学のキャンパスで日傘差してる娘(コ)なんて一度も見たことがない。


後にラジオから流れて来た「残暑」に仕事の手が止まったのは、あのイリュージョンのような経験あってのことで、
再びの衝撃に呆然と立ちつくす。「麗美」の歌声は、あの蝉時雨の中に一緒に木霊していたとしか思えない。
・・・
イントロからシャ〜〜ン シャ〜〜ンと鳴り続けるシンバル(多分)とチチチチチン チチチチチンと戦ぐトライアングルの音。
これが決め手だな。もうまるで木々の間をたゆたう風と白い日傘の上で跳ね返る光の粒のよう。
麗美の歌声もそれらを纏って去り行く夏をユラユラと漂っている。秋の気配も感じられる、完璧。


作詞作曲は松任谷由実、編曲が松任谷正隆。
アルバム全編が松任谷夫妻によるバックアップ作品だが、正隆氏の音作りは作り物っぽさが少々食傷気味に。
ところが、「残暑」は不幸中の幸い、抑制が効いて押さえられたアレンジで、夏の残り香を上手く表しているように感じる。
・・・
作者も後年セルフカバー。私も一度だけ聴いたことがあるけれど、申し訳ないけれど全く要らない。
一フレーズ一フレーズの声がアップアップのいっぱいいっぱい。風がそよとも吹いてくれない。


気軽に聴くにはLPは大変。なので、当時は日常用(ほぼ車用)にカセットにダビングするのが普通のことだった。
ところが、性格の雑な奴のカセットは曲の途中でブツッとテープが終わるんだ。ぶっちゃけ、殆どの奴は性格が雑だった。
その点、私のカセットはテープぴったりに曲が終わるか、或いはフェードアウトして5秒以内に反転し裏面再生、が絶対だ。
・・・
「残暑」は再生分数が 4:31。45分テープの片面に5回ダビングするとテープ残量が5秒、ぴったりだった。
車でドライブする時はエンドレスで「残暑」を聴いていたことも、実は多かったな。
何てったて、ドライブもイリュージョンみたいなもんだもの。

・・・・・・
・・・・・・

イリュージョンのような現実の一つや二つ、誰しも持っているはず。
陽の光を浴びる木々の緑、頭の上には青い空。そして蝉の声に併せて風が渦巻いていたあの土手道。


山下 達郎 - 風の回廊 (1985)


「コリドー(Corridor)」と言えば、これは普通にただの「廊下」のことだ。
「回廊」と言えば、中庭(コート)を囲んでいる廊下のことで、言わば口型の外廊下と言ってよい。

ヨーロッパのロマネスク時代の修道院を見て歩けば、ほれぼれとする「回廊」に巡り合える。
・・・
ところで、「回廊」は、英語では「Cloister」だ。
ただまぁ、ゴロ的には「♪ 心にはつむじ風の 扉へ続くクロイスタ〜」よりは「♪ 心にはつむじ風の 扉へ続くコリド〜」だろうな。


なんだけど、歌詞からするとこの「回廊」が建築的なそれではイメージは膨らまない。空に緑に、光と風と蝉の声が必要だ!

・・・・・・

アルバム「Pocket Music」は発売年が'86年4月で、アレッと思い調べてみると、「風の回廊(コリドー)」はシングルで'85年3月発売とある。一年も前だ。
Wikipedia - 風の回廊
ところで曲について、「“過ぎ去った恋の中の現実とも幻影ともつかない女性像”は自身の詞の重要なテーマのひとつ」とある。
そう言えば、どの曲でも細かな情景まで作り込まず全体像はぼかす感じ。よってイリュージョンへの扉も見えてくる。
・・・
ドラムスに青山純、テナーサックスが淵野繁雄の記載はあるが、ベースの特記はなし。
で、ベース音を持ち上げた他の曲のクレジットも見ていくと、これが必ずプログラミングなんだけど処理の上手さったら。
そして特筆すべきは、これは全ての曲に当てはまるけれど、リードギターがしゃしゃり出て来ない。

ま、これはテレキャス使いのたしなみと言ってよい。ヴォーカルを邪魔する可能性があるなら無い方がましってやつだ。

代わりにコーラスが重用されるのだが、これがウ〜とかワ〜とかじゃなく詩を勘案したシンプルな英語なのもほぼ確定事項。
とにかく、コーラスのフレーズへの気の使い方は尋常じゃない。根っからの音楽好きなのが否が応にも判るから面白い。
・・・
ただまぁそのなんだ、夫婦でお互いをさん付けするのはどうだろうな。


● ● ● ● ● ●

始めて買った車はインテグラじゃなくて、プレリュードだった。一本ワイパーの 2.0Si。そう、曲はボレロ。



車用にダビングしたカセットはどれ位あっただろうか。'80年代は洋も邦もヒット曲への興味は失せていたから、ラジオよりもカセットだ。
・・・
当時は「遠距離」。車になってからは夜中にひたすら走ることが多かった。眠くなったら車中で寝ればいい。
しかし、朝目覚めるとバス停の近くだったり他人様の庭先だったりといろいろと迷惑をお掛けする始末。若気の至り。

ところが一度も小言を言われた記憶がない。本当に感謝するしかない。一度などは「疲れてるだろう」とおにぎりを頂いたりもした。

「彩恵津子」はよく聴いていた。彼女を知らない人間が多かったのは悲しいことだったが、皆が必ず聞いてくる。「これ誰?」
・・・
待ち合わせは窓越しに海が一面に見えるカフェで、座っているのはいつもの同じ席。そこだけは窓が開けられる。
さて今日も六甲へ繰り出すか。くねくねとした峠道を右へ左へとハンドルを切れば、開けたサンルーフから青空と緑と木々の香りが舞う。
ところが、・・・ 先程まではしゃいでいた声はどこへやら、次第に口数が少なくなって黙り込んでしまった。
「ん?他のやつに代えてもいいよ」…「うん、このカセット頂戴」

舐めた。


彩恵津子 - セカンド・バージン (1986)


前回に引き続いて「彩恵津子」連投である。それ位、お気に入りだった。
・・・
デビュー作で和製ダイアナ・ロスと言われるだけのパフォーマンスを披露して後、2作目ではロス録音。

個人的には「モータウン・サウンド」で一発決めて欲しかった。時代的に無理だったのは判るけど。

と来て、アルバム「Delication」は彼女の3作目になる。音的には2作目「All I Need」の延長線上にある。
けど、今聴いても曲間の緩急、メジャーとマイナーの配分、悪しき'80年代洋楽馬鹿っぽさ丸出しリズムも排除。
加えてコーラスも熟成度増してるし、えぇ、ギターやブラスの使い方も私のツボに入ってます。


・・・・・・
・・・・・・


R
麗美
R
曲名リスト
1. 鏡の迷路(STRANGLED IN LOVE)
2. 空が一面海に見えた日
3. ポニーテイル
4. 恋の一時間は孤独の千年
5. 残暑
6. CARRY ON
7. 星のクライマー
8. 青春のリグレット
9. だって
10. 風は明日へ
Amazonで詳しく見る
by G-Tools

● ● ●

POCKET MUSIC
山下達郎
POCKET MUSIC
曲名リスト
1. 土曜日の恋人
2. ポケット・ミュージック
3. マーメイド
4. 十字路
5. メロディー、君の為に
6. ザ・ウォー・ソング
7. シャンプー
8. ムーンライト
9. レイディ・ブルー
10. 風の回廊
11. マイ・ベイビー・クイーン
Amazonで詳しく見る
by G-Tools

● ● ●

Delication
彩恵津子
Delication
曲名リスト
1. 雨に描いたリグレット
2. 雪のバレンタイン
3. 星の彼方に
4. くちびるの受難
5. 瞳のきれいな Lover Man
6. セカンド・バージン
7. ファイアー・スターター
8. リアウインドゥのパームツリー
9. リバーシブルで恋してる
10. 日記
Amazonで詳しく見る
by G-Tools







いつものように、画像のトリミング・文字入れは ZonerPhotoStudio で処理。


★★DS_001GeneEktachromeキャプチャ.JPG
※ クリックで拡大 「 1152*630 」


ラベル:Helios85mm
posted by Shosyo at 17:00| 宮崎 ☔| Comment(0) | 処々趣々写 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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